死から学ぶ教育デスはdeath.つまり、死。デス・エデュケーションとは、「死から学ぶ」教育という意味。 これは、アメリカで、心理ワークとして行われている。 生きているとは、どんどん死に近づいているということ。 つまり、残されたタイム・バジェット(時間予算)をどう使うかは、 一人一人に任かされているということ。 死を考えるとは、生を考えること。 つまり、後悔しない生き方を考えること。 その意味で、このデス・エデュケーションは大変前向きな教育だと思う。 このデス・エデュケーションのセミナーで、こんなテーマで 話し合いが持たれた。 「あなたの命があと3日しか無かったら、あなたは何をするか。 遺書を書くとしたら誰に書くか」 話し合いの内容は、経済的に成功したいとか、社長になりたいとか、 豪邸に住みたいとか、そんな答えは、出なかったらしい。 出てきた答えは、 「あの人に謝っておこう」 「あの人に感謝しておきたい」 「大事な人に、手紙を書きたい」 「3日間で、家族と楽しい思い出を作りたい」 こんな内容だったらしい。 セミナーの終わりに、先生がみんなに聞いた。 「皆さんは、時間が3日間しか残されていない時にできることを、 どうして、一生あると、できなくなるのでしょうね」 参加者は、絶句したらしい。 本当の幸せとは、もっと身近にあるのかもしれない。 |